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齟齬

第12章 12


時計は午前2時をまわっていた。



湿った風の通りを歩いた。

遊歩道を何も考えずに右手に折れる。

パトロールの警察官以外

誰ともすれ違わなかった。

オレンジ色の街頭が

点々とゆるやかにな下り坂を

結んでいる。

大通りまで歩いて車の流れに

手を挙げた。

サーキットのように周回するタクシーが

僕のたっている歩道を

5メートルほど過ぎてとまった。



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