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齟齬

第12章 12



まだ揺れているタクシーの

扉に滑り込むとき

僕の心は決まっていた。



明日一番で紗智子に電話しよう。



あのクラブで


『情熱』を

探してみたくなった。


もしかしたら


心地よい退屈な今を


この壁を


破れるかもしれない・・・


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