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齟齬

第3章 3



「武志さんは

 お世辞がお上手だこと。

 よろしく。」


深みのある低い声。

落ち着いた雰囲気が

より一層ますようだ。


「こちらこそ。」



シェークの準備をする

手元から視線をあげずに

こたえた。


武志は

慌てたように

彼女と僕を交互に視線を返す。



「俺に作らせろよ。

 剛司スペシャルを

 紗智子さんに捧げます。」




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