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齟齬

第7章 7




紗智子は

広いテーブルの

僕の右隣に腰を据えた。


「好きなものを選んで。」


フランス語が並ぶ

メニューを

食い入るように

追いかける。



「お酒は飲めるでしょう。」



「はい。大した量は飲めませんが。」



「そう。


 グラスワインにしましょう。」




ズッキーニと夏野菜サラダ

子羊のリブロースを

僕は注文した。


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