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齟齬

第8章 8


外はまだ明るい

午後6時過ぎ。

軽快に階段を下りてくる

ヒールの音が聞こえた。

このリズミカルな音は



たぶん

西田 結來(にしだ ゆら)



結來は同じゼミの同級生。

ほとんど大学に顔を出さない

僕の強い味方だ。

カンカンと響かせ

カウンターへと

真っ直ぐに向かってきた。



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