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齟齬

第8章 8

「もう嫌になっちゃう。

 汗でべたべたして…気持ち悪。

 カンパリソーダー頂戴。


 これ・・・

 先週分のコピーね。」


バインダーとコピーの束を

カウンターに置くと

頬杖して

僕に視線を向ける。


明るい栗毛のショートで

僕よりも背は高い。

女と言うより

同性の友達といったところ。


コピーの束を受け取り

カウンターの下にしまうと

彼女の前に

真っ赤なソーダ-をおく。

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