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齟齬

第8章 8



結來が帰った後

僕は

大学よりも

就職よりも



『羽坂 紗智子』



『僕の値段』




の事ばかり考えていた。


恋愛中の2人は

自分たちのセックスの

値段なんて考えたことが

あるだろうか。


店を閉めるまで

扉が開くたびに

僕は振り向いていた。


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