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齟齬

第8章 8


薄曇りの空が眩しい。

もうじき夏休みに入る。


バイトも大学も行かず

部屋に閉じこもり気味になっていた。


最近

結來がよく店に顔をだす。



その日は

開店したばかりで

客の居ないテーブルばかりが

目だった。


結來は目が合っても

ニコリともせずに

大股で板張りの

フロアを超えてくる。

後ろから

日焼けした武志が続いた。


くるぶしがのぞく

サブリナパンツが

長身の結來にはよく似合っていた。


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