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齟齬

第8章 8

僕の

正面のスツールに

勢いよく腰を落すと


頬を膨らませて言う。


「昨日も

 その前の日も

 ・・・ここ一週間は通ってる。」


「・・・そう・注文は?」


「・・・烏龍茶。」


僕は

何かと理由をつけて

休みがちだ。


紗智子に会いたいと思う反面

もう二度と関わりたくない

そう思う自分もいた。


バーテンダーの

変わりなんて

吐いて捨てるほどいる。

まして

僕はアルバイトの身。


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