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齟齬

第9章 9



「もしもし・・・


 僕・・・柏村悠といいます。


 あの「悠君ね」」




深みのある


そう


低い声の持ち主だ。




「・・・電話・・・待ってたわ。」




「遅くなりました。」


「迎えに行くわ

 貴方の気が変わらないうちに。」


「えっ・・・」


「どこ?」


行動力のある

紗智子が羨ましかった。

僕は

場所を告げると電話を切った。




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