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齟齬

第9章 9





「はい。」



「そう。」




最初の部屋を通り抜け

ベージュの絨毯の

廊下の突き当り。


僕は

足音を殺すように歩いた。


ドアを押し

僕を振り返る紗智子は

何も言わない。

僕も黙って

紗智子に続いた。




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