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齟齬

第9章 9



エレベーターが

ゆっくり

扉が開いた。

目の前に両開きの扉。

紗智子は

扉に手をかけると

立ち止まり

僕に振り返った。


「準備はできてる?」


少女のようなあどけない

紗智子の笑顔に

僕の鼓動が

早く打ち出す。


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