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齟齬

第10章 10

僕の目は

一瞬のうちに 



スリップドレスの少女


いや


すみれの


全身を探っていた。




力なく垂らした右手の指は

指先には

引きずりそうなドレスの裾を

つまんでいた。


下着は着けていない。

血管が透けてみえるほどの


スリップドレスからは

こぼれ落ちそうな

ふたつの谷間。

肉つきのいい二の腕が

僕の視線に飛び込んできた。










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