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齟齬

第10章 10


紗智子は


そっと


すみれの背中をおした。


僕の視界に

すみれが一歩ずつ大きくなる。


すみれと

ベッドサイドに並んだ。


紗智子は

黙ったまま

壁に溶け込んだようだ。



「悠君


 あなたのセックスを


 私に見せて頂戴。」



視線が

暗闇から感じる。


組んだ足先だけが


月明かりに照らされた。

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