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運命に導かれて

第5章 愛の行方

「生きていて本当によかった……!こうしてまた会えて!」


「それにしても、一体誰が何のためにこんなことを」

隣国の王が怒りをおさえきれずに言った。


ミアキスが一歩出た。

「その人物は、姫と王子が結ばれるのが気に入らなかったのです。自分の娘を王子の妻にしたかったから。わたしだってだまって泣き寝入りするわけにはいきませんからね!調べさせてもらいましたよ。執事長さん」


全員の冷ややかな視線を集め、執事長は汗をかいていた。


「な、な、何を言い出すんだね?」


「あなたは、わたしを使って、王子とディアナの関係を裂こうともしましたね?」

「そういうことだったのか!」

オルフェウス王子が声をあらげた。

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