義姉と弟 禁断の関係
第3章 まだ言ってない?
「あの、義姉さんだけど……」
「ん?秀美がどうかしたのか?」
兄が箸をとめる。
「ええと……、今日はどんなだった?」
「どんなって何が?」
「いや、別に……。何でもない」
「変な奴だなあ。ま、あいつもいろいろと忙しいみたいだな」
兄が食器を重ねて立ち上がった。
「あ、それからな……」
「えっ!なっ、何?」
和彦は、ビクッと体を震わせた拍子に、箸を落としてしまった。
いよいよ来たか……!
「何やってんだよ。お前、大丈夫か?」
「う、うん。で、何?」
「食器はおふくろが洗うって言うからさ、流しに置いておけ」
そう言うと、兄は台所を出て行った。