義姉と弟 禁断の関係
第3章 まだ言ってない?
翌朝、睡眠不足で目を真っ赤にした和彦が、びくびくしながらキッチンに入ると、兄が朝食を食べていた。
「よお。和彦、おはよう」
「え、あ……おはよう……」
いつもと変わらぬ兄の様子に、和彦は拍子抜けした。
だが、秀美の姿はどこにも見えなかった。
「あの……、義姉さんは?」
「ん、今日は早く行くって。もう出かけたぞ」
「そ、そう……」
和彦はテーブルにつき、食事をはじめた。
兄の様子が気になって、何度も顔を盗み見る。
「ん、何だよ?」
「い、いやっ、別に……」
慌てて目をそらし、ご飯を飲み込んだ。