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海蛍

第1章 2010年 夏

『ごめん。』

彼女に謝ると、彼女は俯いてた顔を上げてこう言ったんだ。


「毎日ここに来るとハルが居るって思ってて!最初は海が目的だったけど、途中からハルに逢うのが目的になってて・・。

ハルと逢ってる時間が1番楽しくて!

でも・・・結婚はもう話が知らない間に全て決まってて私にはどうしようもなくて!

彼の事も嫌いじゃなくて!



だからっ―――――。」


『・・・ズルイよ。』

俺は彼女を自分の腕の中に抱き寄せた。

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