テキストサイズ

海蛍

第10章 拒絶

「ほた・・・る?」

突き飛ばされた事に驚いてる雅人。

あ・・・。

『あ・・!いや、ほら私眠たいし!
それに向こうに遥人君居るし』

と軽く笑いながら誤魔化す。

でも、雅人は私の上に跨ったまま真っ直ぐ私を見下し

「なんで?いいじゃん。俺達夫婦なんだし?」

と無表情。

ううん。

目が・・・怖い。


な・・何?
何かいつもの雅人じゃない・・。
何か・・・変。


『ま・・・まさ「なんてな!

冗談!」



へ!?


「明日俺早いから寝るわ!おやすみ」

と雅人は笑って軽くチュッとキスをし私に背を向け目を閉じた。


そこにはいつも通りの彼の姿があった。


『おやすみ』

と私も雅人に返し背を向け目を閉じる。


・・何だったんだろ。
さっきの雅人・・。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ