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海蛍

第14章 ホタル×蛍=

ほっとけれたらほっとくし!
言われなくってほっとくし!!
ほっとけないから困ってんだろうが!!

なんて思うと余計に蛍に腹が立つ。

『いい加減にしろ!!人の心配なんだと思ってるわけ?』

怒り任せに怒鳴ってしまった。

でも。

どれだけ心配したか。

どれだけ心配してるか分かって欲しくて。

そんな俺に“ほっといて”なんて切ない事言って欲しくなくて。


俺は蛍の手を掴み帰ろうと引っ張った。


が、


蛍は俺の腕を払い除け

凄く泣きそうで
凄く切ない表情を浮かべていた。

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