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海蛍

第16章 君と私と花火と

『ねぇ・・香奈ちゃん変じゃない?!』

「あー・・はいはい。可愛い可愛い。」


呆れながらテキトーに答える香奈ちゃん。


そうなるのも仕方ない。


だって・・同じ質問もう10回以上は聞いたと思うもん。私。


『ホントに変じゃない?』

「変じゃないって。自信持ちなって。」

私は姿鏡の前に立って左右に向きを変えながら全身チェック。


その後ろで私を見ながら
“やれやれ”
と言った感じで頭を振る香奈ちゃんの姿が映る。


だって・・何年ぶりってくらいの浴衣なんだもん・・。

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