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海蛍

第16章 君と私と花火と

「恋する乙女って歳じゃないでしょうーが。」

って酷い!

まぁ・・そうなんだけどさ。


「で、いつ待ち合わせなの?」

『あ、うん。ここに来る前にハルから連絡きたよ。
1時間後に駅の前にって』




そうなんだ。


私が香奈ちゃんに浴衣の着付けしてもらう前。

ハルからメールが。



“17時くらいに駅でいいかな?”



って、たった一行メール。


“分かった”

と打ち返す手が何故か震えた。



たった一言返すだけなのに凄く震えて、いつもより倍時間掛かって無事送信。

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