テキストサイズ

海蛍

第2章 2012年 夏

・・・私の事忘れちゃったの?




だって目の前の男性はハルだもん!

ハルの声や顔を私が間違えるワケがない!!



『ハルだよね?!あの海のハルだよね?!!!私だよ!蛍!』



お願い!思い出して!!



と詰め寄る私を冷たく見下し


「どこかでお逢いしましたけ?」

遥人だからハルって呼ばれてるけどぉ・・俺、お義姉さん知らないッスよ?」

と言った。




『え・・・・?』




「それとも」

そう言いながらニヤッと口角を上げ

「そうやって誘惑する気?」

と言いながら私の顎をクイッと人差し指で持ち上げた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ