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海蛍

第16章 君と私と花火と

私は緊張MAX状態プラス心臓の痛さでクラクラしつつハルの元へ。


『あ・・あっ・・と、ま、待った?』


緊張しすぎて噛み噛みだっ!!


「い・いや。俺もさっき来たから。」

なんて言いながら微笑むハルの表情は2年前のハルと変わってなくて。

なんだかあの頃に戻れたみたいで嬉しい。


「じゃあ・・行くか!」

『うん!』

ちょっぴり照れくさそうなハルと

ちょっぴり緊張もほぐれ嬉しさしかない私。


くっつくわけでもなく

離れるわけでもなく


微妙のようで絶妙な距離を保ちつつ歩く。


お互いの手が当たるか当たらないかの距離。

当たったとしても手を繋げないもどかしい距離。


私とハルの今の距離そのものだな・・なんて思ったり。

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