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海蛍

第16章 君と私と花火と

俺の後ろを相変わらずちょこちょこ歩く蛍がなんだかペンギンにも見えてきて。

可笑しくて必死に笑いを堪える。

でも・・俺が少し歩くの早かったからかな?


蛍の横の位置まで戻ると何故か少し泣きそうな顔の蛍がそこに居て

「浴衣着ててごめんね」

なんて苦笑いする。


な、なんで?

ペンギンみたいって思って少し笑ったから?!


綺麗な浴衣着て綺麗な蛍の顔が少しづつ曇って行く・・。


ヤバい!!!
泣きそう?!!


焦って俺は君に一言。

『可愛いから!』

俺の咄嗟の言葉に蛍は


「え?」

って言うけど

俺も俺に“え?!”の状態。

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