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海蛍

第2章 2012年 夏

するとハルが火傷した側の腕を引っ張り

「なにやってんだよ!!」

と怒りながら流水で冷やす。

私は思わず近付いたハルの横顔にドキッとしつつ

『ごめん。・・なさい』

と謝る。


そんな私にハルが小さく昔のような優しい声で言った。






「バカだな」







え!?




その声にパッとハルの方を見るも、ハルはサッと私の傍を離れ

「兄貴!」

と雅人の傍に移動していた。

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