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海蛍

第8章 戻らない。戻れない。

もう・・。

痛いじゃん・・。


ハルが掴んだ腕が熱く。

ジンジンと痛む。








痛いのは腕より心か。



一々、ハルの言動に辛くなる自分にも腹が立つ。


いつまでもこんなんじゃダメだ。


そんな事を思いながら私は目的の場所に着いた。

最近良く来る私のお気に入りの公園だ。

私はお気に入りの公園のお気に入りの場所に腰を下ろし空を見上げる。



朝あれだけ降ってた雨も昼過ぎには上がり、今目の前には綺麗な星空が広がる。


多少雲もあり満天とは言えないけど

星と雲と月灯り

それが合わさる部分の何とも言えない神秘さも好き。




私がこの場所を見つけたのは2年前。

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