テキストサイズ

海蛍

第8章 戻らない。戻れない。

男に肩を掴まれてる私のすぐ真後ろで聞き覚えのある声がした。


でもその声が・・・


私は信じれなくて後ろを振り向く。

すると、男の手を取り見据えるハルの姿がそこにあった。



な・・何で?

何でハル・・が??



そんな私を余所に男とハルは言い合う。


「俺、この人の身内なんだけど。連れてくなら覚悟決めてくんないとね?」

そう言いながら男に詰め寄る。

その姿が凄く迫力有り過ぎて・・

怖い。




男も迫力負けして“チッ”と舌打ちをし去って行った。


ハルはそのまま静かに私の方を振り返る。


私は突然のハルの登場に戸惑いながらも助けて貰ったお礼をハルに伝える。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ