
許嫁から始まる恋
第2章 EPISODD #2
「君が階段を登り終えようとした時、
男子生徒とぶつかって階段から
落ちたんです。」
鮫島 遙は冷静に説明をする。
あぁ。そういえば、ぶつかって
其所から記憶がないな。
ぶつかってから階段から落ちて
ここに居るんだ。
………。
「落ちたぁッ!?」
驚きのあまり、飛び起きる私。
「いったぁーいッ!!」
そして、飛び起きたその反動で頭が痛い。
「ほら、落ち着いて。」
「うぅ…」
兎は後頭部にタオルを当てて、私を
ベッドに寝かせる。
「小春が驚くのも分かるけど、
鮫島先生と私と冬馬くんが
一番驚いたんだから」
「なんで?」
