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男子校にお一人少女

第5章 風邪

空也「まいちゃん………………………ごめん………………」


空也くんが今にも泣きそうな顔になる。


舞花「空也くんが謝ることじゃないよ」ニコッ


謝ってほしくないな。

とか言って、さっきまで自分も
ごめんごめんって謝り続けてたけどね。


慎「空也!お前は何度舞花に迷惑
かけたら気がすむんだよ!いい加減にしろ」


怒鳴らないで………。


舞花「いい、よ………ゴホッ……いいの。
せめたってなにか解決するわけじゃないし
一人の人でも………傷つくのは嫌だから」


幸宏「舞花ちゃん………無理はいいんだ。
僕らは空也を怒鳴らないようにするけど
舞花ちゃんは無理をしすぎないようにね」


舞花「ダメだよ………そんなの。」


幸宏「え?」


舞花「一日でも休んだんだから
明日は学校いかなきゃ。
みんなに心配かけちゃうし
私も勉強は遅れたくないし」


優雅「そういうわけにはいかねぇな」


舞花「………え?」


優雅「クラスのやつらには普通に
風邪だから休めば治るっていってあるし
お前が無理して学校来たら
そっちの方がみんな心配するだろ。
勉強はお前の分ノートとれば
いいだけの話だろ?」


平野「………………………………」


平野くんがびっくりした顔で
優雅を見つめる


優雅「んだよ?平野」


平野「優雅って以外とすごいね。
大切な人見つけるとその人一心
になっちゃうんだしさ」


平野くんがそういったとたん

優雅くんの顔が真っ赤になっていく。


優雅「ばばばかなこといってんじゃねぇ!
ただ単に女ってばれねぇようにしてる
仲間ってだけで、大切なんかじゃねぇ!」


ぷっ………と思わず吹き出してしまう。

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