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恋の居場所

第18章 花火の夜



「わりぃ..しばらくこうさせて」



「うん....」




ギュッとあたしを抱きしめるおっさんの背中にゆっくり腕をまわした




今何を考えているの?


"失った大事な人"の事?




ドキンと胸が痛む感じがした..




あたしもっとあなたの事知りたいよ..




花火が次々と放たれる中おっさんが口を開いた






「...してる」




「何? 花火の音で聞こえなかった」




「なんでもねーよ、帰んぞ」






あたしの体を離すと立ち上がり帰ろうとする



なんて言ったのよ...!





今だけはいいかな..?

先を歩いていたおっさんの手を握って隣を歩いた




「なんだ?」



「あたしにキスした仕返し」




花火が綺麗に咲く中2人は複雑な気持ちの中手を繋いで歩いた




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