恋の居場所
第26章 秘めた想いの真実
「よし、20分経ったし妃巳架行くぞ」
「..行かなきゃだめ...?」
グイッと腕を引っ張られ無理矢理..
やっぱ行かなきゃだめだよね
「冬魔ぁぁぁ...うあぁぁん..」
「泣くなっての、ほら後ろから抱きしめたるで」
冬磨の腕の中に入り歩く
さっきよりは安心するけど..怖い
もう目なんて開けてられない..
灯りなんて冬磨が持ってる懐中電灯だけだし
ブォォォォォォォォ....
「ギ..ギャァァァァァァァァァ」
いやいや、もういや何今の音いやあああああああ
「おい、妃巳架!!! 待てって!!!」
「イヤァァァァァァァァ」
今なんか手触った触ったきゃああ
パチンッ
「いっでぇぇッ...おいどこ行くんだよ!!妃巳架!!」
ズルッ
「キャァァァ..落ちるぅぅぅ..」