恋の居場所
第26章 秘めた想いの真実
雨は当たらないからいいけど寒い
「これ羽織って」
春樹が羽織っていた上着を被せられた
「だめだよ..春樹..先輩が凍え死んじゃうから!!」
「アハハ 俺暑がりだしね」
あたしがよく知る春樹の笑顔だ
こんなにも甘えてもいいのかな
「あたしのせいでごめんね..」
「妃巳架..ちゃんのせいじゃないよ」
もし今春樹と付き合っていたなら
きっと抱きしめあって温かっただろうな
やっぱり会ってしまうと色々思い出しちゃって辛くなる
「ッッヘックション!!」
「やっぱ寒いんじゃん!!春樹!!」
あ..春樹って言っちゃった
それでもニコッと笑顔を返してくれる
「春樹先輩..くっついてもいい?」
「ッえ...?」
こんな事ダメだと思うけど..
「2人の方が温かいし!!」
「うん..じゃ妃巳架ここおいで」
足と足の間をポンポンっと叩いてる
結局はあたしが温かい事しか考えてないじゃん
股の間に入るとギュッとしてくれる