恋の居場所
第26章 秘めた想いの真実
「..あったかい....」
春樹の顔を見ると...泣いてる..?
「春樹...」
腕で目をこすって涙を拭っている
「ごめん..俺かっこわりーな..
って妃巳架まで何で泣いてんだよ..」
そんなの春樹が泣いてる所見たら涙出ちゃうに決まってるじゃん
「あたしね春樹と居れた時間本当に幸せだった」
いつの間にかお互いに付き合ってる時のように呼んでいた
「ごめんな」
「あたしが悪いの。ずっと後悔してた
どうして春樹に安心させてあげなかったんだろって」
あの時きっぱり"神沢 王史"と会う事を止めてたらきっとあたし達は2人で笑いあってた
最低だよ..あたし..
「今だから言うけど俺あの人にぼろ糞言われた」
「え?..おっさんに?..」
「妃巳架の家行った次の日怒鳴り散らされて喧嘩になった」
不機嫌で目の横怪我してた時だ...
何もないって言ってたじゃん
「他にも妃巳架との約束シカトした時に俺あの人とバッタリ会ってめちゃくちゃ言われた」
おっさんが"あいつは来ない"って言ったとき..
「あと何度も何度も"泣かすな"とか言われて..それで嫉妬みたいなもんしちまったり..」
あの人はあたしのために何回も春樹に言ってたの...?
「だから俺はテッキリあの人と付き合ってるかなって..
あの人なら妃巳架を幸せに出来るって思った」
なんで今更そんな事知らなきゃならないの.....
なんで今なの....?
「...いやだよ...もう...」