恋の居場所
第27章 届ける思い
...泣いちゃいかん..
やっと会えたのに...あんまりだよ..
ソッと手を掴まれまわしていた腕を離された
やだよ...行っちゃう...
「..行かないでよ..」
「何? ヤらせてくれんの?」
「行かないでくれるなら構わない..」
そんなのフェアじゃないけどもう離れたくない
ガッと両腕を鷲掴みで掴まれると
木に押し当てられ唇を塞がれた
いつもの優しさなんて少しもない血が出そうなほど手荒...
「馬鹿だね、男を誘うなんて」
地面に叩きつけるように倒されるとすぐに乗っかてきてまた唇を塞いだ
「何泣いてんの?自分がこうさせたんだろ?」
今まで見た事ないような目をしてる
怖い..あなたは誰なの...
唇が離れるとビリビリと服を引き裂かれブラが露になった
こんなやり方イヤだ....
もう前までの"神沢 王史"なんかじゃない..
とてつもなく冷たい目でスカートの中に手を入れてきた
嫌がっちゃ駄目...
やっと好きって気づいたおっさんが目の前にいるのに..涙が出る..
バッとあたしの体からおっさんが離れた
「..もうここにも俺にも近寄るな」
そう言い残して去っていった
...もう前までの"神沢 王史"は居ないんだ
あたしの気持ち..終わったんだ