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「妃巳架ちゃんは居るの？」




目の前で微笑んでる...目の前に居る...




「はい..優しくて憧れてて...大好きな人が...」




「妃巳架ちゃん..？」

「妃巳架...」




気づけばあたしは目に涙を浮かべていた｡



春樹先輩は目を丸くして驚いてる
ユマはあたしの背をさすってくれる。



「ごめんなさい..あたし帰ります...!!」




スッと立ち上がりユマと先輩を背にし思い切り走る...

きっと引かれちゃったよね...





妃巳架が行ってから春樹先輩がボソッと言った言葉も耳にせず...



「それに..守ってあげたくなる...」