恋の居場所
第2章 片想いの先輩
「でも本当春樹先輩に会いたいなぁ」
ユマが目を見開いて声にならない声で何かを言っている
「え?何?」
ユマの目はあたしとあたしの右後ろ辺りを交互に見ている
なるほどね..また騙そうと!!
「もう引っかからないもんね~♪」
頬を膨らませクルッと後ろを向く
.....んあああああああああっっっ!!
頭の中でとび切り叫ぶ
みるみる顔が熱くなるのが分かる
「俺の名前言ってたけど何か用かな?」
目の前の人間はただただ満面の笑みを浮かべている
..春樹先輩に聞かれたあぁぁぁぁぁああ......