テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第22章 現場検証

言われた通り、
次の日、刑事さんが来た。

若い女性、年配の男性、若い男性、
計3名の刑事さんが来た。

刑事さん達は、
優しく接してくれた。

火事怖かったでしょ?
その時に着てた洋服も、
ほら。真っ黒でしょ?
無事に救助されてよかったね。
これから一緒に
燃えたお家、見に行くね。
ビックリすると思うけど、ごめんね。


看護師の話だと、
犯人だと疑われてる。
色々聞かれるはず…。

火災現場に向かいながら、
記憶を辿ったり、
なんて答えるか考えた。


火災現場となった家は、
ガラスも割れて中が丸見えだった。
部屋は真っ黒。
とてもびっくりした。


家が燃えてるって気づいた時、
どこに居たか覚えてる?


多分、ここに座ってたと思う。


日を付けた場所は覚えてる?

多分…この辺?よく覚えてないけど。


一つ一つ質問に答えながら
写真を撮られた。


不安だった。

看護師の言うとおり、
自白して本当にスグ終わることなのか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ