テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第23章 唐突な退院

また来ますので。

と、添えて刑事さんは帰っていった。

病院に戻り、
また保護室の日々。

2週間程、
保護室のまま入院生活を送った。

突然の退院が決まった。
入院中の主治医は、
若い男性で
淡々と退院説明を受けた。

退院の準備を済ませると、
ケースワーカーが訪れた。

施設に戻るしか今は道がありません。

顔見知りのケースワーカー。
施設退寮が唐突に決まった時も相談をさせてもらっていた。

戻りづらいだろうけど…
代表は許可してるから。
とりあえず戻ろう?
それから、あとの事考えても
いいと思うよ。


いつも親切にどんな些細な事でも
ケースワーカーさんは、
私の相談を聞いてくれた。

でも、
ゴメンナサイ。
とりあえず、
施設は嫌なんだ。
ごめんなさい。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ