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それでも、私は生きてきた

第41章 半年間の拘置所

許可制のノート。

ノートの中身は真っ黒な程
ビッシリ書き綴っていた。

貸出許可の本を書き写す…
毎日の心の声を書き出す…
ラジオから流れる言葉や音楽を…

私の会話の相手は
ノートだったのだと思う。

誰に対して
書き綴っているのかも
わからない、
手紙のような文章が目立っていた。

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