テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第4章 私の体は汚い

彼の手は、
胸から下へ…
降りて行った。

お金、ちょうだい。

なんでかな。
何と無く、
お金をもらおう。
と頭に浮かんだ。

後でね。

彼は一言返答し、
私の体に覆い被さってきた。

私の背凭れを倒し、
Tシャツを捲り上げ、
私の小胸に
性器を当ててきた。

気持ち良い
とか
濡れる
とか
何も感じない。

ただ、
ハァハァ…しながら
腰を小刻みに動かす彼を
無感情で見ていた。

射精は私の胸元。

鼻に突き刺さる
嗅いだ覚えのある
生臭さ。

彼は、
下着も履かずに
財布を取り出し、
3000円
私に突きつけてきた。

3000円を手に握り締めて
車から降りた。

また頼むから。
彼の一言の意味は、
わからなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ