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それでも、私は生きてきた

第57章 電話番号

祖母と並んで朝食の準備を始める。

叔父が階段を降りて来る。

おぉ、おきったか。おはよう。



テーブルを囲んで、
ご飯に納豆。漬物に、祖母の醤油汁。
暖かいお茶をすすりながら、
ゆっくりゆっくり
朝の時間を3人で過ごした。


母が何時に迎えに来るのか。
拓也には、最後に一目会えるのか。


穏やかな空間とは裏腹に、
私の心は落ち着かなかった。

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