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それでも、私は生きてきた

第80章 新たな現実

冬の寒さから春の温もりに変わり始めた3月。

手指の腫れも、
身体中の湿疹も、
まだ
落ち着かない。

手を握り拳にする事も出来ない。

いつも通りに朝を迎えた。

視界をボヤかせたまま両足を地面に着き、
立ち上がろうと力を入れた瞬間。


鋭い痛みに転げた。


転がったまま呆然と
何が起きたのか
寝ぼけた頭の中では
見当がつかなかった。


股関節の痛みじゃない。

足の
裏…?



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