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それでも、私は生きてきた

第80章 新たな現実

彼と別れ、
月日が流れてゆく中
春が訪れようとした頃。


手指の霜焼けがどんどん広がっていく。

指先が赤く腫れ上がり、
関節の一つ一つが
皺を消してしまうほどパンパンに腫れ上がった。

単なる霜焼け…。

真冬の冷たい水に触れるたびに、
皮膚が熱を放つ。



子供の頃から、
足の霜焼けは毎年の恒例行事のように
痒い。痛い。
母を困らせるほどだった。

指先の霜焼けは初めて…と思いつつ、
足先も霜焼けを起こしている。

手先もただの霜焼け。


同時に、

過去に風俗の仕事の時に患った粉瘤の痕跡が
次々に膨れ上がり膿を垂れ流す。

大人ニキビや
頭皮にまで至る細かい湿疹。


霜焼けも、皮膚の弱さも、
子供の頃からある。


そのうち落ち着くでしょ…。







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