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それでも、私は生きてきた

第87章 29年間

私は、

赤ちゃんに
誕生日を与える事さえも
出来なかった。


これまでは、

自分が生まれた日を
罪の日だとさえ思っていたから。


今でも、
家族との再構築は無い。


失って気付く事。


全てにおいて。

私は、

愛を学んだように思う。


家族がそばにいた頃、
愛されてると思わなかった。


自分が産まれて生きている。
そのものが、
家族への謝罪しなければならない事だと
思ってきたから。


子を授かり、
誕生日さえも与えられなかったこと。

こんなにも
命を愛おしいと
感じる。



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