テキストサイズ

それでも、私は生きてきた

第87章 29年間

今でも
左腕、左足には、

傷跡が残っている。

夏でも長袖を羽織っている。


でも、
傷跡への後悔は無い。

生き抜いた証だから。


けれど、

生き様には後悔をする。


今。
私は。


家族を失い、
授かった命を守る事も出来ず、

自分自身の生きる姿に
問い質す日々は続く。


死にたい。と思い続けてもがき続けた日々。

死ぬ事も生きる事も
うまく出来ない
生き下手。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ