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それでも、私は生きてきた

第11章 オーバードーズの幻想

過去のオーバードーズによる
恐怖体験も記憶が新鮮で
オーバードーズに再度、
手を出そうとした時も
記憶が蘇ったが、
もう
怖いとか不安とか
嘆く余裕がなかった。

どれだけの恐怖であろうと、
こんな生き腐れた自分を
守ろうとは思わない。

望むことは
ただ一つ。

とにかく
死にたい。

その反面、
飛び降りなどの
莫大な恐怖には
負けた。

ジワジワと
ゆっくりゆっくり…

自身の身体を
蝕む道を選んだ。

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