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それでも、私は生きてきた

第18章 誰でもよかった

私の頭の中では
計画が立てられていた。

院内のデイケアで知り合った
40代前半の男性。
亮太さん。

統合失調症を抱えているというが、
普段は無口だが親切な方で
優しいイメージがある。


病院から徒歩10分の所に生活保護で暮らしている。

彼は、
ウチに来ればいいのに。
と以前ぼやいていた。

彼の所に
転がり込んで、
自身の生活手段を整えようと。

連絡先は知っていた。
院外に出るなり、
連絡する。

病院退院になりました。
行き先がどこも決まらないまま出てしまったので、
一時的に住ませてもらえませんか?

答えは即答、
今行くから待ってて!!!

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