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遠い幼なじみ

第3章 帰って来たアイツ

「んん……」





私はゆっくりと目を開けた。






夢………




頭がボーっとする中、私は夢の中の圭ちゃんを思いおこしていた。







「あの時は仲良かったのになぁ………」





ゴロゴロと寝返りをうち、独り言を言う。



中1の男女にしては仲良すぎないか?って言われる程だったのに……










圭ちゃんの様子が変わったのは、部活で初めての試合の後。



いくら話しかけても応えてくれないし、私に限らず殆ど笑わなくなった。






結局、私は試合には行けなかったから、何が起こったか分からない。


ただ分かるのは、圭ちゃんは第一試合で負けてしまった事。





だからといって、一度負けたからってそんなに性格が変わるものかな?













……今更思い悩んでも仕方ないか。





もう、あの時みたいになれなくてもいいから、

せめてもう一度笑ってほしいよ……

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