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遠い幼なじみ

第10章 修羅場に遭遇

浩「おい!待てよ!!」

















浩先輩の叫び声にハッとし、近くのB組に入りこんで、机の後ろに隠れた。



すぐさま足音と共に、涙を拭いながら廊下を駆ける静流先輩が現れ、向こうの方へ消えていく。


浩先輩も静流先輩を追いかけて教室の開いたドアの前に立ったけど
、諦めた様に遠くを見て頭をガシガシと掻く。








・・・っていうか、この教室の前に立たないでよ!






















浩「っはあ・・・・・・・・・」





浩先輩が長いため息をついて、回れ右をする。



浩先輩がドアから見える範囲の視界から見えなくなるのを見送ったあと、私は音を立てないようにゆっくり立ち上がった。

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